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13回の新月のある年にのmのネタバレレビュー・内容・結末

13回の新月のある年に(1978年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

ゲームセンターでの場面。
悲しみに暮れるエルヴィラ。その顔を半分だけ照らすピンクのライトが印象的。ロキシー・ミュージックの"A song For Europe"が流れる。

牛の解体シーンがかなりショッキングだった。キツい。

「自殺者は生を求めつつ
しかしその条件に不服なのだ」

男が吊られてプラプラとぶら下がる様子は
解体場で吊られる牛の姿と思わず重ねてしまう。

アントン・ザイツの事務所で全員が踊り始めるの狂気すぎる。

暗い部屋でツォラがTVをザッピングしているシーンでは、ファスビンダー自身がインタビューを受けている映像がTVに映る。ここでファスビンダーが語る内容が非常に興味深かった。

エルヴィラに関わった人々が、彼女の部屋に集まるラストシーン。エルヴィラの声と重なり流れるのは、コニー・フランシス "schöner fremder mann"エルヴィラのアントンを想う気持ちと重なる歌詞だ。

これ観た時の精神状態によっては、自分も食らってたかもしれない...

園子温の「愛のむきだし」に出てくる本田悠はこのエルヴィラが元ネタという説があるみたいですね。確かにこんな格好してたわ。
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