13回の新月のある年にの作品情報・感想・評価・動画配信

「13回の新月のある年に」に投稿された感想・評価

usa

usaの感想・評価

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居場所がない満たされない愛されていない苦しい苦しい。なんてつらい映画なんだ。破滅するには準備が整いすぎた。もう死以外に何が残っているのか?
dog

dogの感想・評価

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ゲームセンターでの場面。
悲しみに暮れるエルヴィラ。その顔を半分だけ照らすピンクのライトが印象的。ロキシー・ミュージックの"A song For Europe"が流れる。

牛の解体シーンがかなりショッキングだった。キツい。

「自殺者は生を求めつつ
しかしその条件に不服なのだ」

男が吊られてプラプラとぶら下がる様子は
解体場で吊られる牛の姿と思わず重ねてしまう。

アントン・ザイツの事務所で全員が踊り始めるの狂気すぎる。

暗い部屋でツォラがTVをザッピングしているシーンでは、ファスビンダー自身がインタビューを受けている映像がTVに映る。ここでファスビンダーが語る内容が非常に興味深かった。

エルヴィラに関わった人々が、彼女の部屋に集まるラストシーン。エルヴィラの声と重なり流れるのは、コニー・フランシス "schöner fremder mann"エルヴィラのアントンを想う気持ちと重なる歌詞だ。

これ観た時の精神状態によっては、自分も食らってたかもしれない...

園子温の「愛のむきだし」に出てくる本田悠はこのエルヴィラが元ネタという説があるみたいですね。確かにこんな格好してたわ。
みお

みおの感想・評価

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ロニホーンの朗読の記録で引用されていたので観たけど、ブラーブラーブラーのあの独特なリズムは確認できなかった じっとりと展開が進んで寄り添うようなそぶりをみせながらも最後はあっけなくみんなが目を合わせない、キリが良すぎる感じがマジで痺れる、かっこよ、、めちゃくちゃ好き
今年の新月を数えたら13だったよ
XXXXX

XXXXXの感想・評価

3.6
「人生は素晴らしい。でも私の居場所はなかった」
7年に一度訪れる太陰年、トランスジェンダーのエルヴィラの、精神が崩壊していき、死へ突き進む様を描いた作品。

ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督作品。
これは相当キツイ作品でした。面白いことは面白いんだけど、主人公が相当なキ印だし、牛の屠殺の場面をしっかり描写していて、牛の首から大量の血が噴き出てる場面や、頭部の脳髄やら、牛の肉片が出てる場面とか、相当な閲覧注意で、グロ耐性無い方は絶対見ない方がいい。

ドイツ映画って、本当に個性強すぎな作品が多くて、ファスビンダー監督の強烈な世界観は、見る人結構選ぶと思う。
実際に監督の同性の恋人だった、アルミン・マイヤーの自殺の為に、製作されたそうです。『アマルコルド』や『ベニスに死す』のテーマ曲が使われてます。

主人公は、トランスジェンダーで女性物の服や下着を身につけており、奇行を繰り返します。主人公は薬物中毒で、辛い現実から目を背けるために、薬物に走ると言うありがちな展開ながらも、周囲の人に迷惑掛けまくったりと、困った人間。
本来なら措置入院すべきなんだろうけど...。
こんな早い時代に、LGBTQにかなり突っ込んだファスビンダー監督凄すぎ...。
後戻りできない、受け入れられることのない孤独な彷徨。
数奇な星回りのせいにでもせずにはいられないやるせなさが滲む。

このレビューはネタバレを含みます

然うして又た、誰れにも寄り添はれぬ遺体のおはなし。


現在、或いは未来を生くる為めに、過去を手繰る主人公。然し彼女にはもう、何処にも行き場が無い。何んたる悲運。過去にも未来にも、場所が無い。文字通り、場所が無いのだ。甚しき絶望が身を貫く。生くる場所が無いのだ。孤独。仲は好くとも、誰れにも受け容れられぬ此の孤独! あゝ、非常に辛い映画であつた。
エルヴィラの最期の孤独な5日間。哲学的なセリフのなかにも明かされてくエルヴィラの過去がなかなかきつい。最期もきつかった
vv

vvの感想・評価

4.0
『第三世代』のライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督作品。一昨日は、「国際反トランスフォビア・ホモフォビア・バイフォビアの日」ということで鑑賞。
男性から女性へトランスセクシャルを果たしたエルヴィラの孤独と愛と僅かな希望の物語。
ファスビンダーによるキレのある映像は健在ながらも、より深い作品になっていた。セクシャルマイノリティ特有の苦悩の描きが真摯かつ先進的で、孤独の正体を巡る語りは哲学的で終始興味深い。物語が進むにつれ見えてくる残酷な真実と過去、それが表に出てくるラスト10分が辛い。牛の屠殺シーンはかなりグロい。

「人生は素晴らしい。でも私の居場所はなかった。」
バイセクシャルのファスビンダー監督が、愛人だった男優アルミン・マイアーの自殺を受けて自主制作した個人映画であり異色作。カメラも監督が回している。マイアーが睡眠薬の過剰摂取で亡くなったのが1978年5月31日。今作の最後にクレジットされる映画の撮了日が同年8月28日なので性急に作られたことがわかる。
映画は、「ベニスに死す」のテーマ曲(マーラー交響曲第5番第4楽章アダージェット)の美しい旋律のもとトランスジェンダーの主人公がゲイの男たちから半殺しに会うところから始まる。そして次のシーンでは「フェリーニのアマルコルド」(ニーノ・ロータ)と、立て続けに監督の好きなロマンティックなサントラにのって物語に導いていく。ところが直後、急転直下に牛の屠殺場のシーンに入り、生命が切り落とされ消えていく様子を長回しで丁寧に見せつける。そこにはリアルしかない。苦手なシーンで薄目で観たため字幕が読めなかったが表わそうとしていることは良くわかった。ここまでの20分余りを前提として、後は主人公の孤独な生きざま、その経緯と運命を解き明かしていく。
個人的な映画であり、監督の感傷と滲み出るセンスは興味深いが、主人公への共感までには至らなかった。劇中ザッピングしているテレビに監督本人のインタビュー画面が挿入される。「これほど映画を多作できる動力源は?」「ある種の精神障害だろうね」。ファスビンダー監督はこの映画の4年後にコカインの過剰摂取により37歳で死去した。その間、代表作となる「マリア・ブラウンの結婚」「ベロニカ・フォスのあこがれ」を残している。
mam

mamの感想・評価

2.8

このレビューはネタバレを含みます

パートナーに捨てられ、親からも見捨てられた事を修道院で知り、性転換をするきっかけになった昔のパートナーと女友達にも裏切られ、妻子からも同居を拒まれ、行く当てを無くしたトランスジェンダーのエルヴィラ。誰からも愛されず、さまよい、苦悩し、孤独と絶望の末に死を選ぶ。

"人生は素晴らしい、でも私には居場所がみつからない"

カルネの馬より怖かった、延々と映し出される牛の屠殺シーン。
不動産王アントン・ザイツの部下との完コピダンスが面白かった。

パートナーを自殺で失った、バイセクシュアルであるファスビンダーの苦悩する内面を剥き出しに。

2022-205
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