mikumiku1188

最終目的地のmikumiku1188のレビュー・感想・評価

最終目的地(2009年製作の映画)
4.0
人生の転換期を如何に迎えるのか、考えますねえ。

私には登場人物の人々の心の奥に潜めているものをものを、私なりに空想する面白さを感じさせてくれる作品でした。
数少ない印象的な作品を残して自殺してしまった作家。その作家の生き方に謎と興味を抱き、自伝を書くことを目的に青年が南米に残された作家の自宅を訪ねる。
そこには作家の妻と娘、作家の兄とその養子の男の4人が共同生活していた。しかし、妻と兄はお互いに認め合うことはなく不自然な生活が続いていた。更に兄と養子の男は実質的には愛人関係にあった。
そんな複雑な人間関係の中に青年が入り込み、妻の娘が青年に思いを寄せるようになって深みにはまっていく・・・。

4人の俳優さんたちが繰り広げるドロドロした人間関係にやるせないものを感じて理解できないでいましたが、展開が進むにつれてナルホドと云う印象を持てました。と同時に展開途中のそれぞれの人物の心の奥を想像しながらの鑑賞。
そんな事を私なりに受けながらジックリと楽しめる作品でした。
アンソニー・ホプキンスに文句ナシ。そして真田広之がゲイの男を演じて???。
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