KAJI7

イノセンスのKAJI7のレビュー・感想・評価

イノセンス(2004年製作の映画)
3.8
FF7のミッドガルみたいな街からのオープニング✨
攻殻機動隊の続編ということで、見応えありました。やっぱりこの世界観の作り込みは半端ではない…😌

アンドロイドやサイボーグのSF作品にありがちですが、創造主としての神と被造物たる人間の関係と、人間と機械の関係をパラレルに捉えて、神たる人間を描こうとする漫画やアニメ、映画が現代サイバーパンクSFのメインストリーム。
攻殻機動隊シリーズはその始祖とも言える決定的な映画作品で、『マトリックス』の元ネタになるなど、その影響は計り知れません。

攻殻機動隊がその中でも原点にして頂点であると言われるのは、個人的には単純にそのパラレルな図式を超越する、「サイボーグ」の存在をいち早く取り入れていたことにあると感じます。
ゴーストの入ったシェルと、ゴーストの入っていないシェルと、ゴーストの入った人間と、人間の入ったシェルと。
キャラクター毎に異なる境遇が、その境界線を更に視覚的に混乱させて来ます…。
そこがこのシリーズの分かりにくい所でもあり、奥深いところでもあるんだなぁと、今作を見ていて思えました。☺️

このシリーズみたいに愛玩用のアンドロイドやロボットは我々の社会にも出てくるんでしょうか…?
作中に出てくるデカルトの話のように、生物と無生物の境界は必要ないのか…?
倫理コードは生物界においても具現化されるべきなのか…?
技術を操る今の我々には、この問題と対峙する必要がありそうですね…😓😓
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