パストエンパイアの逆襲

イノセンスのパストエンパイアの逆襲のレビュー・感想・評価

イノセンス(2004年製作の映画)
4.8
もうインテリアとして、
部屋でずっと流しておきたくなるぐらいの
圧倒的な映像と音楽と世界観。

これぞ日本が生み出した、
サイバーパンクの金字塔。

少佐がギリギリまで登場しないし、
バトーが主人公という変化球に見せて、
攻殻機動隊と押井守の大傑作。

ビジュアルや音楽だけでなく、
常に繰り広げられる哲学的な会話劇も
また良くて都度都度立ち止まって考えさせられるシナリオ。

古今東西様々な哲学や宗教的、
価値観を織り交ぜて会話自体が、
サイバーパンクで多民族で、
今昔清濁がリミックスされている、
攻殻機動隊の世界観を表現している。


そしてちゃんと忘れていない、
迫力のアクションシーンも
しっかりと描かれている。

少佐は完全に意識の世界の住人なのに、
いざという時に本当に頼りになる。

圧巻の完成度を誇る押井守の傑作。