バジェットが大幅アップしたおかげで、殺される人数が格段に増えてトラップのバリエーションが増えたのはいいのですが、せっかく同じ場所に囚われているのだから、チームプレイも期待したかったところです。2作目にして早々に姿を表したジグソウと刑事のサスペンス要素も緊張感がありました。オチも秀逸。
残酷表現にスゲー！！ってなるための映画なのでしょうが、ジグソウという謎の存在の「怖さ」が薄れてしまったのは残念です。ビリー人形の造形や豚の被り物はすごく魅力的なのですが、ジョン・クレイマー自身のモチベーションにいまいち合点も共感もできないというのが正直なところ。ジョンを殺人に駆り立てる思想が非常にアメリカ的/あるいはキリスト教的、というかプロテスタント的であるからかもしれませんが…
