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11年目の疑惑のエットのレビュー・感想・評価

11年目の疑惑(1952年製作の映画)
3.0
テレサ・ライトとジョセフ・コットン共演で〈疑惑の影〉の姪と叔父役から夫婦役。
それにしてもよくこんな企画が通って映画になったなぁと言うのが率直な感想。
長年コツコツと銀行員を勤めていた男が出来心で金庫の金を持ち逃げしようとする話。
前半は横領物として理解できるのですが、なんと言ってもこのオチで映画化してしまうのが不思議。
ジョセフ・コットンのモノローグ多めで思い付きで悪事に手を染め、行き当たりばったりで行動する。
〈疑惑の影〉と比較するのは酷ですが、演出も光と影に工夫を凝らす感じもなくただ映るものをベッタリと撮影したような素のままの印象。
音楽の付け方もベタで、不安を煽るシーンではそのまま不安を煽る音楽が鳴る。
テレサ・ライトの地毛の色は何色かわからないですが、金髪だと印象が薄くなり個性がない。
お金を盗んだ事がバレるかバレないかで言えば今井正監督の〈にごりえ〉中の一編〈大つごもり〉が面白かった。
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