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テナント/恐怖を借りた男のこのレビュー・感想・評価

テナント/恐怖を借りた男(1976年製作の映画)
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前に見たけど、もう一回見た。登場人物の些細な動きとか、脇役の視線とかが、繰り返し画面に映って、主人公の被害妄想の積み重ねを助長してる感じが好き。サスペンス、ホラー映画では、よく一カ所とか一対象に集まって出てくるストレスとか害の源が拡散されているところが共感できて好き。終盤の女装場面も、単純に「何をやってるんだろう?」と感じられる位違和感があって、主人公のストレスの独特の表現だと思った。ポランスキー本人がそれをやってるのも相乗効果で血迷っている印象がある。登場人物が怪物に物理的に攻撃されて見るに堪えない姿になるのをもっと観念的な形で映した感じがする。
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