オープニングのカメラワーク、曇り空のパリ、夜のアパルトマン。スヴェン・ニクヴィストの撮影も最高だが、美術監督のピエール・ジュフロワのセットが素晴らしい。『裏窓』のセットデザインとタメをはると思う(後期ブニュエルもたしかこの人)。
キャスティングもよくて、メルヴィン・ダグラスとか(あの)シェリー・ウィンターズ(!)とか。
中盤から後半にかけてのポランスキーの演出はわけがわからないぐらい面白い。「恐怖」より「不気味」さ、「不穏」な感じを演出させたら本当にうまい。
あの中庭での「遊び」とかよく思いつくなあ、と感心してしまった。
DVD(9/28/2015)
※あの「身障者の少女」ってエヴァ・イオネスコですよね?
『ヴィオレッタ』の監督でイリナ・イオネスコの娘さん。