菩薩

不貞の女の菩薩のレビュー・感想・評価

不貞の女(1968年製作の映画)
4.0
ちっさいテレビとでっかいライターの縮尺バグに笑わんやつおんのか…?ただよく考えばそれがこの悲劇の夫婦の愛の大きさの齟齬を物語っている様な気もしてくるから悲しい。なんら説明がなくとも2人の表情を観ていればことの成り行きが想像出来るし、実際なる様にしかならない方向へ進んでいく。事件が起きて以降の後半がとにかく面白い、淡々作業見つめる系映画が好きな人は、必死に証拠隠滅に励夫の姿を優しい目で見守ってしまうだろうが、最後思いっきりお布団手で掴んどるやないか!一片のピースが欠けたパズル、それをブチ切れてぶちまけるオードランはキャシィ塚本みに溢れている。「愛してるかい?」に「愛してるわ」が返される頃にはもう遅い、遠ざかる夫、その視線の先には愛する妻と息子、段々とボヤけていく2人…切ない!!!
菩薩

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