タミキーリ

旅情のタミキーリのレビュー・感想・評価

旅情(1955年製作の映画)
3.5
『午前十時の映画祭』にて鑑賞。
キャサリン・ヘプバーン主演ということくらいしか知らずに観たので、舞台がヴェネツィアって事で驚く。

相手役のレナートを演じた、ロッサノ・ブラッツィが、
どことなくアンディ・ガルシアにも似ていてイケメンを堪能。

38歳のアメリカ女性が「お一人様旅」をする内容で、
旅の中で何かロマンスがあるかもと、心の奥底では想っている癖に、自分から思い切って行動できない系。
まあ、色々と今の自分の年齢で観ると「イタい」部分もあり、
正視できない行動もある。

レナートの少し強引かつ自然な(イタリア男ですから)誘い方で、二人はその関係を楽しむようになるけれども、
ジェーンの方からの突然の別れ。

彼女の行動は、冷静に観てもわがままにしか感じられず、
あんまり共感はできなかったけど、
ちょこちょことラブコメみたいな演出が楽しかったし、
ヴェネツィアが美しく、ロッサノがカッコ良かったので
良かったことにしよう。