旅情の作品情報・感想・評価

「旅情」に投稿された感想・評価

ああ、これが憧れのサンマルコ広場なのね。

一心に8ミリカメラを回わす彼女(K.ヘップバーン)。彼女に興味を覚えた男性(R.ブラツィ)が座っている。彼は彼女のしなやかで形のいい足首を見て、更に興味が募った。微笑ましくじっと見つめる目。ふと、彼女は視線を感じた。でもすぐに振り返れない。見られている。襟足を治すふりして振り返った。彼と目があった。素敵。どうしよう。彼はまだ見ている。それも微笑みながら。彼女は気が動転して何もわからなくなった。

2度目。赤いグラスのお店を覗いた。彼がにこやかにでてきた。会話もしどろもどろ。そして彼女は恋に落ちた。人が代わったようになった。真っ赤なドレスを着た。そして陽気に弾ける。

そして3度目。また会いたい。引き寄せられるかのように広場にいった。同伴者がいるかのように振舞った。裏目に出た。彼が来た。そして椅子をみて会釈して行ってしまった。運命のいたずら。虚勢を張ったばかりに。その夜のドレスは白。赤なんて着れないわ。折角そのために行ったのにバッカみたい、私って。

監督のD.リーンは女性が恋に落ちる瞬間を本当に丁寧に描いていく。どこにでも、誰にでもある風景だけに観客は彼女になり、彼となる。そして彼女が彼を想う度に流れ始めるアノ旋律が心に残る。あの遠い日の旅の想い出とともに。
ゆき

ゆきの感想・評価

3.9
キャサリン ヘプバーンが快活な女性。美しさ溢れる水の都ベニスで一人旅。
そして、女子ならたまらんでしょう~ロッサノ ブラッツィの駆け引き上手。

出逢いも求めるし、刺激も欲しいが景色もバシバシ写真撮りたい熟女?1人旅。
伊達男イタリア男の登場!壁ドンもあり。
強がるKヘプバーンの演技が見事!でも、友達にいたら…引くかなーな必死さ。
有名な監督の有名な作品。
ひとり旅に出たくなるようなベネチアの街が舞台。

主役を演じるキャサリン・ヘップバーンが女ひとり旅を無理矢理頑張って満喫しようとしてるのに、悲しいかな虚しさの方が勝ってしまってる感を上手く出している。

旅先でのロマンス♡を期待するも、いつも隣に居るのはなぜかストリートチルドレンのマウロくん(汚くてかわいい)ってのが皮肉。いつのまにか隣に居るのがレナードという男(イケメン!)に変わるのだが…。

ラストのドキドキ感は美しくたまらないけど、冷静に考えると倫理観に問題のあるレナードが感動を遮ってしまう。男前だけど!
なすび

なすびの感想・評価

5.0
このジャケ写で1955年の恋愛映画で評価もそこそこだし「なんか型にはまったありがちな古い恋愛映画なんやろうな〜」と思ったそこのあなた!(と私)少し立ち止まって、監督脚本をよく見てください!!!なんと!「アラビアのロレンス」「ドクトルジバゴ」「遠すぎた橋」など超大作を圧倒的なスケールで作り上げるあのデヴィッド・リーンですよ!!!!!

デヴィッド・リーンはやはり裏切らない

この映画は普段のありがちな恋愛映画に飽きてしまったよ〜ていう恋愛映画マニア(そんなんおるんか、私だけか)におススメです…!見てない人は今すぐ見てや!!!

評価がそこそこの理由はこの年代でこのジャケ写なのにほろ苦胃がキリキリすぎる大人のリアルな恋愛だからなのではないかと思います…!実際想像をことごとく裏切ってくる、ラストはもう鳥肌が立ちました。デヴィッドリーンは結ばれない愛、悲劇を描くんですね…

そう!なんでこんなハリウッドぽい感じなのにこんな変化球なの!?って思ったら今更だけどデヴィッドリーンってイギリスの人なのか😳これも主人公がアメリカ人だけどイギリスとアメリカの合作。こちらはヴェネツィアが舞台で、私はこれの2年前に作られたいかにもハリウッドメイクな「ローマの休日」と比べて考えるとなかなか面白いなぁって思ってた!

さて、この映画の魅力を紹介します☺️
まず主人公が38歳独身女!まじか!最初は独身を楽しんでる元気溌剌な綺麗な人だなぁって見てたら、そうでもなくて、やっぱり独り身が寂しいみたいであちこちでカップル見てため息ついたり涙ぐんだり…なんかほんと気持ちわかりすぎてツライ…旅行先でワンチャン狙って来たはいいけど旅行先ってカップルだらけなのよね…笑 そういうの見せつけられて心にダメージ受けるのめちゃくちゃ共感。またヴェネツィアみたいにとてもとても美しい場所だからこそ、この景色を共有する相手がいない自分の虚しさみたいなのが際立つ。それにしても主人公思ったより傷ついてます笑 たぶん過去の恋愛のトラウマか何かで恋に臆病になっていて男性に対してもつっけんどんな態度。恋愛したい!ワンチャン狙う!とか言って来た割にビビってるの分かるわぁ〜共感しまくり!!!

でも主人公はイタリア人のもちゃもちゃもちゃもちゃイケメン(顔がタイプすぎる)(ブラッドリークーパーみたいな甘〜い顔でももっと品格がある感じ)に見染められて、惹かれ合います!なかなかに主人公が不器用だけど、男の方の熱心なアプローチでなんとか漕ぎ着ける!やっと幸せになれた!最高のおめかししてデート行きま〜す♡ってとこで衝撃の事実発覚…!

はぁ…最近友だちとも話したんだけど、大学入りたての頃の恋愛とかさ「あの人のこと好き!仲良くなる!付き合う!」みたいな真っ直ぐ突き進んでれば良かったのに、なんか今は色々ノイズが多いなあって。お互い好意は持ちつつ障壁があったりしていまいちテンション上がんないね…ってなんか大人になるってこういうことなのかなって…
主人公もそういう状況になります…でも男の方がとても大人の考え方でいなされ、主人公は成長する。この男の人みたいに考えることが出来たらいいなぁ、私もまだ主人公みたいにウジウジ悩んでしまう…極度の臆病人間です…
そんなこんなでラストは大人の恋愛とはこういうものなのかと苦しく哀しくなりつつ少しかっこよく見えたり。人生気持ちだけではどうにもならないことがありますよね…現実ってビターだね……

さて!第二の魅力はもちろん圧巻のヴェネツィアの風景!ひや〜〜今までヴェネツィア映画といえば「ベニスに死す」「エヴァの匂い」が印象的だったけど、この映画のヴェネツィアはまた違ってとても良かった。なんかたまに暗部を写してくるのが面白い!窓から川にゴミ落としてるおばさんとか!そういうのもひっくるめてのヴェネツィアを堪能できた☺️てかデヴィッドリーンけっこう左右対称の画好きだな

マウロくんもリアルな感じでかわいさとウザさがあっていいしラストも抜かりない♡

はぁ…なんかすごい映画だった…デヴィッドリーンだいすきです!!!またアラビアのロレンスとドクトルジバゴ見たくなった
恋愛模様は至って平凡でも、はじめの一人きりの心の揺れはリアルで凄い。この時代のスタイルは洗練さが最上でいい。
さすがに巨匠といったところです。
素晴らしいカット、シーンの連続です。たったこれだけのエピソードですが、何気ない台詞、表情、仕草に思わず人生を重ねてしまうのは歳のせいでしょうか。素敵な短編小説を読んだ気分です。
J

Jの感想・評価

3.0
川に落ちたクチナシの花を掴めなかったところはこの2人の将来を予感させている。
Ryosho

Ryoshoの感想・評価

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ベネチア旅。メインの恋愛筋より、キャサリンヘップバーンと、マウロ少年の微笑ましい掛け合いが印象的だ。
キャサリンを追いかけて運河の手摺上を難なく渡り歩く身のこなしは天晴れ
Yukinny

Yukinnyの感想・評価

3.3
アラビアのロレンスの監督。

またヴェネツィア行きたくなるー。

でも主人公もうちょっとかわいい人が良かったなぁ。
いかにも堅物アメリカ人で、そういう設定なんだろうけど、そんな好みじゃない。
現実味はあるね。
ロッサノはイケメン。
古くても十分に楽しめる。昔の女優さんは演技上手すぎ。キャサリンヘプバーンは、先生役のイメージだったが艶っぽい役もできるんだ。
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