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わが谷は緑なりきのBlouOutのレビュー・感想・評価

わが谷は緑なりき(1941年製作の映画)
4.6
BSで鑑賞。
胸がいっぱい。

冒頭、
緑に満ち溢れた谷で、
父の教えは常に正しく、
皆、仕事に誇りを持ち、
暮らしの一部に、歌がある。

なんだ、理想を描いた、
いかにも昔の映画だな。
と、最初は思った。

そんな色眼鏡は、見終わった後、
遥かに超えてきた!

うまくいかない、
不幸な出来事の方が
多い話なのに、
それでも、誇り高く生きる、
父、母、子供たちが、
困難に向き合うエピソード
ひとつひとつ、胸アツ(!)で、

理想を描く事を、
辞めてはいけないなあ、
今の映画は、描き方の進化は
言うまでもないですが、
絵に描いたような金言を
映画にする事には
向き合っていないなあ。
と、古典を見直しました。

特に、
極めて純粋な主人公の少年。
姉のモーリンオハラの美しさ。
少年と姉が憧れるの納得の牧師!
とにかく正しく誇り高い父。
そして、吹雪の中、
男たちの集会に乗り込んで、
「主人に何かしたら
犯人を見つけ出して
この手で殺してやる」と
ハートの強さ1番の、母さん!

感動しました。
幸や不幸、そして結果よりも、
高潔に生きる。という思想!
心に刻みましたよ。
宝物のような映画です。
また、いつか観るでしょう。
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