櫻イミト

リリスの櫻イミトのレビュー・感想・評価

リリス(1964年製作の映画)
4.0
私立の精神病院を舞台に、訓練中の作業療法士ヴィンセント(ウォーレン・ベイティ)が、誘惑的で非常に能力の高い統合失調症の患者リリス(ジーン・セバーグ)に危険なほど惹かれていく。それに嫉妬した患者スティーヴン(ピーター・フォンダ)は。。。

とても魅力的な映画だった。印象的なシーンも多い。特にヒロインのファムファタールぶりは圧巻だった。ラストが唐突なのだけが惜しい。「勝手にしやがれ」のジーン・セバーグ。「俺たちに明日はない」のウォーレン・ベイティと「イージー・ライダー」のピーター・フォンダ。キャスティグ上、ヌーベルバーグのヒロインにアメリカン・ニューシネマのヒーローが恋をする図式だが、今作の内容も映画史的にも2つの映画ムーブメントのブリッジになっている。
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