子供が走るとカメラが走る。子供が転ぶとカメラも転ぶ！映画自体が生きている。横に動いていたものが画面の奥に消えていき、奥から迫ってきたものが画面の隅に飛び去っていく。ひたすらに動物的なカメラ。
主人公の男の子は生を確かめるために自ら悲惨さに巻き込まれていき、女の子はそれが死によってしか止めようがないことを知っている。宗教的なメタファーはあまりないが、彼女は間違いなく天使だと思う。悲惨な映画だけど、女の子が出てくると雰囲気が和む。
気狂いが2人出てくるのが印象的。ひとりは元学者、もうひとりは女の子の母親。彼はどういう目であの光景を見ていたんだろう。子猫を沈めてこ…すおばあちゃんもいたな
奇跡に近い映画だと思う。そして性懲りもなく俺もやってみたいと思ってしまっている。
