旧ソ連時代スターリン政権下の子供達。
秩序のある無秩序のような日常。大人もこどももずっと怒鳴りまくっている。
捕虜日本軍の兵士たちが出てきて日本の歌がながれるがこの世界に溶け込んでいる。
むかし見…
ロシア映画界に彗星のごとく現れて消えていったカネフスキー監督の1作目。
■スタイル
主人公が家出するまでは特に、ほとんど断片的なシーンの数々を粗削りなスタイルで映し出すばかりである。編集や構成…
日本人収容所のある極東に母と暮らすワレルカ。悪ぶったり、反抗したり、自由奔放に生きようとする。対照的に、貧しいながらも、堅実に賢く生きるガリーヤ。ガリーヤの思い虚しく、ワレルカの刹那的な生き方は悪い…
>>続きを読むほとんど前知識なしで鑑賞。
よく言われるかもだけど『大人は判ってくれない』のロシア版ハード版という感じで強烈だった。「最果て感」みたいなものが半端なくて、永遠に帰れない場所へ連れて行かれたような恐怖…
どこかで町山智浩さんが言っていた、「動くな、死ね、甦れ!」のパワーワードが妙に耳から離れなくて、その作品名だけは、いつか観るその日まで覚えておくようにしてました。
ヴィタリー・カネフスキー。
トリ…
貧しさ、ぬかるんだ道、そしてこどもゆえの無力さ。こどもの視点で傾き、制限された視界によって、息詰まるほどの閉塞感が画面に満ちている。
その世界に抵抗するワレルカの逞しい仕返しは、どうしようもなく自傷…
戦後のロシア極東、モノクロな映像と田舎と霧と泥濘、そして薄汚さ、とても戦勝国とは思えないような退廃感が画面に拡がる。要所要所で流れた日本民謡が特に日本語の分からない多くの観客にとって、単に回想映画…
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