朝田

ジャックポットの朝田のレビュー・感想・評価

ジャックポット(1974年製作の映画)
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マジで最高!アマプラありがとう。アルトマンのベストにしてオールタイムベスト級の傑作。十八番の群像劇ではないが、常に画面の中で人が喋り倒しているこの情報量の多さは間違いなくアルトマンの真骨頂。細かい日常の描写の積み重ねが、二人の男の関係性を濃密なものにして行き、それが最後のギャンブルに向け収束する。グールドとシーガルのやり取りが一々愛おしい。ダラダラとした時間に特別さを感じさせるのがアルトマン節。その生々しい空気が一気に散らばっていくようや虚脱感溢れるラストがたまらない。視線のやり取り、切り返しによって観客も同時にクールダウンさせる演出力が凄い。時折流れるジャズのスコアも洒落ているし何よりエリオット・グールドの演技が最高。くたびれた男を演じさせたら彼に叶うものはいないのではないか。
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