けーはち

シェラマドレの決斗のけーはちのレビュー・感想・評価

シェラマドレの決斗(1966年製作の映画)
3.3
主人公が二回負ける珍しい展開のマーロン・ブランド主演の西部劇。そもそもギャングの情婦が逃げようとして適当についたウソで目をつけられた完全巻き込まれ型主人公。義弟と泥酔しているうちにギャングに吊るされ馬を奪われ、正々堂々乗り込んだは良いがあっけなく取り囲まれ、敗けたら腕が毒蠍🦂に刺されるデスマッチ腕相撲勝負を飲まざるを得ず果たしてギャングのボス(後に『燃えよドラゴン』でブルース・リーと共演するジョン・サクソン)と真っ向勝負して敗北。その後、毒で死なず一命を取り留めた主人公を看病する現地住民が撃たれ、そこからやっとガンファイトが開始。無謀な上に火付きが悪い主人公がバカなのか、その主人公にトドメを刺すチャンスを何度も逃す悪役が余裕綽々なのがよりバカなのか、いずれにしても、二人とも妙にカッコいいのにマヌケで、珍妙な展開で面白いかどうかと別に目が離せない。それから「酒場の椅子の脚の隙間越し」や「赤ん坊のゆりかご越し」など、画が妙に凝っているシーンがあるのも面白い。