カラン

競泳選手ジャン・タリスのカランのレビュー・感想・評価

競泳選手ジャン・タリス(1931年製作の映画)
5.0
水泳選手の技術を紹介する資料としてのドキュメンタリーという体裁の10分間であるが、、、逆再生、スローモション、多重露光ファンタジーと『操行ゼロ』(1933)の方に繋がる技術を見せているし、安村何某ほどに股間にフォーカスするわけではないが、その運動を頻繁に示すのは『ニースについて』(1930)以来のことであり、やはり『操行ゼロ』の逆再生の露出に収斂していくのか。

水がエネルギーを受けて、空気をはらみながら光の反射を生み出すリュミエール的快楽の映像。映画の原始的な悦びを提供する。

Blu-rayで視聴。
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