U2のボノがMVをホテルで撮影した際に思いついた物語を、親交のあったヴェンダースが映画にしたという。LAにある奇人たちが住まうミリオンダラーホテルで、住人の1人が死ぬ。首にコルセットを付けたメル・ギブソン演じるFBIの捜査官がやって来て、珍妙な捜査が始まり、奇妙な住人たちの聴き取りをするというストーリー。
☆主ヨ、深キトコロヨリ、俺ハ、、、阿保ダ
アルチュール・ランボー
ジェレミー・デイビスがトムトムという知的障害の若者で、ミラ・ジョヴォヴィッチ扮するエロイーズに恋をする。よくあるのだが、特に変に見えない役者が、非常に変である人物を演じる。こういう場合、深イトコロカラ変デナイト、いけない。整髪料でちゃんとセットした変な髪形とか、重ね着したTシャツが変でないのがとても変。一方で、ヴェンダースの撮影チームは、スローモションや挿入で卓越した技術を惜しげもなく示して、モチーフと表現の乖離をさらにいっそう推しすすめる。
ヴェンダースがなんでこんな不誠実な映画を撮ったんだろう。
視聴したBlu-rayは二層式。全てがしょぼいが、2000年の発表にしても古風な35mm用カメラを使っているのが、よく伝わる画質で、5.1chサラウンド仕様。いっそうにくだらない。