ドンチードル

SOMEWHEREのドンチードルのレビュー・感想・評価

SOMEWHERE(2010年製作の映画)
4.0
正直ソフィア・コッポラの作品は退屈なんだけど雰囲気と曲選が好きなんだよな
今作は2000年代のノスタルジーも相まって、とってもエモい、と言わざるを得ません。これは嘘なんですが、SomewhereはWhere's emoのアナグラムになっているという意図があります。

今作が退屈なのは平たく言えば主人公の生活が退屈だからで、退屈だからつまらない作品というわけでは無かった。アメリカンドリームは虚構だ、みたいな話はよくある話ではあるものの、やっぱりエル・ファニングの存在がこの作品の持ち味だと思う。

今作のエル・ファニングもそうだけど、ソフィア・コッポラ作品ってどうもブロンド美女がよく出てくるね。タランティーノは変態だからアホなブロンドが好きだけど、ソフィア・コッポラのブロンドは妖美なイメージ。どこか達観していて、ちょっと陰鬱な感じ。そういう女性と、年が離れた男性の間の関係性がソフィア・コッポラ作品の魅力かもしれないです