FREDDY

幽幻道士(キョンシーズ)3のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

1980年代に一世を風靡した人気ホラーコメディ「幽幻道士」のシリーズ第3作である本作は、かつては自身の恩師であった親方キョンシーに噛まれ、金おじいさんの施しも虚しくキョンシー化してしまったスイカ頭が仲間たちを救うため自らの身を犠牲に親方キョンシーとともに爆死してしまった悲しみを抱えたまま、それ以来廃墟と化してしまった村を飛び出しキョンシー隊を引き連れ旅をしていたとある日の夜、強盗の襲撃に遭っていた宿屋を営むチンとその妹のレイレイを救いお礼として彼らの自宅に招かれ休息を取っていたところ、何者かによって操られたスイカ頭のキョンシーによる犯行と思しき事件が発生し警察隊を率いるデブ隊長から犯人と断定されたことで警察から追われる身となってしまった金おじいさんと孫娘のテンテン、そして孤児のチビクロとトンボが、キョンシー隊を引き連れ逃走していた中、とある財宝を目的に襲撃事件を起こした強盗の裏で糸を引いていた法術でスイカ頭を操っていたモミジ道士と交戦した後、自身の娘であるモミジを負傷させた上に自慢の眉毛を罵倒されたことに憤りを感じ仕返しに乗り出したムササビ道士が目の前に立ちはだかり、金おじいさんやキョンシー隊とはぐれてしまったことで広州で暮らすマーボおばさんのもとへ訪れたところ、ムササビ道士の法術によって特殊霊魂となった金おじいさんが現れ、マーボおばさんの甥である盛天文が連れされれてしまったことで、はぐれてしまったキョンシー隊を率いていたスイカ頭の親友であるシシ丸やチンの妹のレイレイ、そしてデブ隊長とスイカ頭のキョンシーを含む未婚の8人が集い、2人を救出すべくマーボおばさんによる秘術『八卦将軍の術』で闇の法術を操る悪の道士・ムササビ道士に挑んでいく様が描かれた作品となっているのだが、本作はこれで何度目の視聴かは定かではないがやはり幼少期から大好きだった作品なので今回も最後まで楽しませてもらいましたし、前2作とは趣が異なりホラー要素は影を潜めているが、その代わりにヒーロー要素が加わりフルメタルキョンシーなる新たなキョンシーも登場しますし、マーボおばさんによる秘術『八卦将軍の術』というものを描かれる。そして金おじいさんが法術により敵として目の前に立ちはだかる展開も面白いですし、キョンシーとなったスイカ頭の人間としての葛藤や金おじいさんとマーボおばさんによる50年にも渡る恋愛ドラマも触れられますし、ベビーキョンシーも大活躍。全体的にチープながら内容は詰まってますし相も変わらず個人的には大好きな一作。面白かった。
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