ルチア

傷だらけの山河のルチアのレビュー・感想・評価

傷だらけの山河(1964年製作の映画)
4.0
主人公のオヤジが悪くていいです。
・・・・が。
実際のところ、なんとなく悪役ではあるものの、犯罪してるわけでもなく、とにかく、札束で持って欲しいものは何でも手に入れて行くという冷酷非情なのがいいです。

私のようにココロが穢れ切ってると、こんなダークヒーローに共感してしまいます。
「別に悪いコトしてるワケじゃないやん」
って感じ。

まあ、ちゃんとした常識人の方が観たら「けしからん」主人公で、そんな主人公に共感してる私はクズなんでしょうけど、そうなんだから仕方ありません。。。

この映画のポスターに載ってるコピーが凄いです。
「女はセックスの捨て場か?子供は享楽の副産物か?部下は事業の消耗品か?」
要は、これをこのまんま実践してるオヤジの物語です。

ラストの事故は要るんかなぁ。。。と、ちょっと思いましたが。
ルチア

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