このレビューはネタバレを含みます
永田雅一製作、石川達三原作、新藤兼人脚本、山本薩夫監督。都の西北・埼玉辺りの鉄道敷設の経営者をモデルに、非道な実業家とその家族、妾、妾の家族のドラマを描いた社会派ムービー。
モデルは明らかに西武鉄…
様々な事業を展開するやり手実業家は複数の女性と関係を持っており…
ヤらしい役柄なのにどこか品がある山村聰。
父親の権力を利用しようと目論む妾の息子Aと父親との縁を切りたい妾の息子Bの対比も良…
鉄道会社を中心とする企業グループの会長が、国民のためと言いつつ弱者を切り捨てて鉄道新路線開発などの事業を進める一方で、私生活では契約的発想で4人の愛人を持ち、家族とも合理的に徹底した態度で接する物語…
>>続きを読むなかなかの骨太作品。西武コンツェルンを築いた堤康次郎がモデルなのか?
60年近く前の作品だが、社会性やプロットや演技など充分に見応えがある。
山村聰が当時54歳。今の同世代と比較すると圧倒的に老け…
そもそもの鑑賞動機は若尾文子だったが、「この作品の骨太な作風は、確かに山本薩夫監督作品だ」と感嘆するしかなかった。
何故、こんな傑作を観ていなかったのか反省。
学生時代から山本薩夫監督作品は、割と観…
『白い巨塔』の田宮二郎、『戦争と人間』の滝沢修、『華麗なる一族』の佐分利信、『金環蝕』の宇野重吉、『皇帝のいない八月』の渡瀬恒彦。
山本薩夫作品では、監督本人のイデオロギーとは正反対の悪役こそ怪物性…
金の力に物を言わせて合理的に
物事を動かす有馬勝平
Sグループの創設者の堤康次郎がモデル
山本薩夫監督 脚本は新藤兼人 傑作です
戦後日本の経済発展はこんな人が作ったんだな
ある意味モンスターです…
石川達三原作の小説を『武器なき斗い』『松川事件』などの山本薩男監督が映画化。キャストは山村聡、若尾文子、北原義郎などなど
電鉄やバスなどのあまたの交通関係の事業の他、様々な事業にも手を出して巨万の…