傷だらけの山河の作品情報・感想・評価

傷だらけの山河1964年製作の映画)

製作国:

上映時間:152分

ジャンル:

3.7

「傷だらけの山河」に投稿された感想・評価

去年(2012年12月)、キネマ旬報社からの『女優 若尾文子』を購入して以来、昨年~今年にかけて、若尾文子の集中上映前から、自分としての若尾文子集中鑑賞を続けている。 
本作も、「若尾文子出演作品で、しかも山本薩夫監督作品か」と思って、観た。 

そもそもの鑑賞動機は若尾文子だったが、「この作品の骨太な作風は、確かに山本薩夫監督作品だ」と感嘆するしかなかった。 
何故、こんな傑作を観ていなかったのか、反省しきり。 
学生時代から山本薩夫監督作品は、ほとんど観ているはずだったが、再確認が必要。 
山本薩夫監督作品の再検証をしようと思う今日この頃である。 

観終わってから確認したら、本作は、1964年キネマ旬報第7位であった。 
同じ年、あの『飢餓海峡』が第5位なので、相当レベル高い年だったのだろう。(選者の好みの傾向によるが。) 

兎に角、本作は、傑作である。
ルチア

ルチアの感想・評価

4.0
主人公のオヤジが悪くていいです。
・・・・が。
実際のところ、なんとなく悪役ではあるものの、犯罪してるわけでもなく、とにかく、札束で持って欲しいものは何でも手に入れて行くという冷酷非情なのがいいです。

私のようにココロが穢れ切ってると、こんなダークヒーローに共感してしまいます。
「別に悪いコトしてるワケじゃないやん」
って感じ。

まあ、ちゃんとした常識人の方が観たら「けしからん」主人公で、そんな主人公に共感してる私はクズなんでしょうけど、そうなんだから仕方ありません。。。

この映画のポスターに載ってるコピーが凄いです。
「女はセックスの捨て場か?子供は享楽の副産物か?部下は事業の消耗品か?」
要は、これをこのまんま実践してるオヤジの物語です。

ラストの事故は要るんかなぁ。。。と、ちょっと思いましたが。
青二歳

青二歳の感想・評価

3.7
石川達三原作。今見ても面白いテーマ。資本主義をここまで丁寧に描くか。資本家イコール悪の単純図式ではなく、資本家も闘争家も経済の論理で動いている。

モデルは西武創設者の堤。そのまんまやん!というレベル。大らかな時代だ〜若尾文子はお妾役。山村聡は怪演。