作詞家ロレンツ・ハートの伝記映画。
…といってもドラマというよりは、彼の手掛けた楽曲がミュージカルナンバーとして随所に盛り込まれ、そのレビューシーンがメインという感じ。
主人公ロレンツ・ハートをミッキー・ルーニー、「ロジャース&ハート」として彼とコンビを組んでいた作曲家リチャード・ロジャースをトム・ドレイクが演じています。
リチャードが今は亡きハートとの思い出を回想するといった流れで物語が進むので、彼の語りがベースとなっています。
やはり見所は他の映画で御馴染みの皆さんが本人役として出るミュージカルシーンの数々。
舞台も衣装も流石MGMといった感じで、カラフルに細部まで凝って作られており見ていて飽きません。
ジューン・アリソンの“Thou Swell”、レナ・ホーンの"The Lady is a Tramp"、ジーン・ケリー&ヴェラ=エレンの"十番街の殺人"など「ザッツ・エンタテイメント」シリーズで取り上げられているような名シーンが目白押しで嬉しい◎
またこの作品はジュディ・ガーランドとミッキー・ルーニーの最後の共演作としても有名。
デュエットで"I wish we were in love again"を披露していますが、この二人がコンビでいるとロレンツ・ハートというよりもミッキー・ルーニーご本人様登場という印象でした。笑
ジュディはソロでもう一曲披露して早々に出番は終わりますが、「雲流るるままに」に続いて特別扱い感が溢れていました。
あまりメジャーな作品ではないですが、たっぷり楽しめると思いますのでミュージカル好きな方にはオススメです!