このレビューはネタバレを含みます
私が今なお怖がり嫌っているものツートップがカエルとピエロなんですけど、
ピエロ嫌い、というかトラウマになった発端の作品がこれで、一念発起して観ました。
確か小1、2くらいで初見して、めちゃくちゃ怖かった記憶…と思って観たら今でもちゃんと怖くてすごすぎました。
ちゃんとホラー(スリラー?)的展開や演出のセオリーを行っているからアニメ版と桁違いの、というか別個の普遍的怖さがあるし、それを補強するレギュラー登場人物の描写やアニメーションも良かった。
あとお色気&おとぼけのコミカル描写が、ホラーの本筋に差し込まれ続けるのもぬ〜べ〜作品ならではな気がして好きだった。
そもそも大筋のストーリーとしての、弱い自分が作り出した影(虚像)の存在たるピエロがやがて自我を外れて暴走する、っていうくだりは、
妖怪や幽霊を扱うオカルト作品にありがちな、異形の(異形とされる)存在が放つ異質性をいたずらに外部由来/外部発生的に扱うのではなくて、あくまで、自己の内部にその発端から解決や融和の糸口を見出していて、かつその過程でその内面の葛藤の様を描いていて、好きだ…..でもピエロをホラーで扱うってことは自ずとそうなるのかな。この辺は知識がないから自信ないんですけど
これらの体感と理屈で自分を屈伏させて、ピエロ・トラウマを解いていきたい