しあつん

雨にぬれた舗道のしあつんのレビュー・感想・評価

雨にぬれた舗道(1969年製作の映画)
4.7
女は雨の中ベンチに座る男を見つけ、男はベンチで何をしているのか?と男のほうが異常だと思われるのだが、徐々に女が狂っていく様がかなり面白い。

女の箱入り娘的な拗らせ心情は、表情や行動のみでもくどくどと説明された気になるほどの説得力がある。

時折入る叫び声は、なかなか心臓に悪い。ラストは衝撃的ではあったし、エンドロールのスピード感と映像との重ね方が良かった。

鏡に顔が映って歪んでみえるシーンが何度も入るのも印象的。

個人的に、ブラームスのハンガリー舞曲第5番にテンション上がらないのは納得いかないのだが…
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