マッシュroom

雨にぬれた舗道のマッシュroomのネタバレレビュー・内容・結末

雨にぬれた舗道(1969年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

親の遺産により高級アパートに暮らすフランシス
変わらぬ日々を一人ひっそりと過ごす孤独な女は
降りしきる雨の中
公園のベンチに一人佇む青年の姿を目にする。




☆ --------------------- ☆




          ネタバレになるので
  ↓  作品が気になる方は閲覧しない方がいいです。 ↓




何不自由ない優雅な日々を与えられながらも
まるで老後の隠居生活のような日々を過ごす女の目にとまった青年。
開かれた小窓、揺れるカーテン
言葉も発せられず
音楽に合わせ蝶のように舞い
逃げ出す子猫のような気まぐれな青年
ベットに置かれた首がもげた人形とコアラのぬいぐるみ
青年の心を確かめるかのように
あてつけのように女をあてがうヒロイン。
感情がなく能面のような無の女の発狂
頬を撫でる手
じめっとするような余韻を残す甘い囁き
狂気漂うヒロインの幸薄い雰囲気が何とも言えない。