古池

メゾン ある娼館の記憶の古池のレビュー・感想・評価

メゾン ある娼館の記憶(2011年製作の映画)
4.2
きゃっきゃしてても、虚ろで退廃的。「娼婦と犯罪者に関する論文」をお客から借りて読んで泣くシーンも、印象的。機械仕掛けの人形のふりをさせられて、お客の相手をするシーンは、ぎょっとするけど、フェリーニの「カサノバ」でも、人形とのシーン、あったな…(すごく観たいけど、動画サイトで部分的に観ただけ)
全体的に、綺麗なんだけど、後半に館の経営が危なくなってからは、ちょっと…こう、特殊な金持ちの道楽の堕ちた世界とかも…。
監督の「サンローラン」が、とても好きな映画なのですが、この映画でも、共通する雰囲気や音楽の使い方などを感じました。
ちょっとソフトに百合風味というか、きれいな女の人達が、不安げに寄り添って踊るシーンは、素敵だった。
ゆっくりと、ある高級娼館が傾いていく様子…薔薇の花びらが、こぼれ落ちていくショットをラスト近くで、何度か映していたのが印象的。
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