ひろくん

人生の特等席のひろくんのレビュー・感想・評価

人生の特等席(2012年製作の映画)
2.5
ジジイーストウッドがベテランスカウトマンを演じるお話。そのベテラン具合は失明寸前でスカウトマンの命の目が使えないんだけど、ミットにボールが入る音だけで球威がわかったり、音だけで手が泳いだとかカーブが打てないとかがわかるレベル。
データデータのゆとり世代に一発かます頑固な、言っちゃえば老害なんだけど、そのゆとり(ゆとりって言っても中年)が過剰なまでにデータ主義なので、人と人との交流、現地で風を感じること、自分の目で見て確かめることの大切さみたいなことを正義とするような描写をしてきて、いや、もっと折衷案があるでしょって思うんだけど、まあ、それがメインテーマというかそれだけなので少し説教臭い印象を受けた。
しかし、頑固でぶつぶつ言いながらキレるジジイーストウッドで「あれ?グラントリノ始まったか?」って思った。
邦題が「人生の特等席」で、これはちょっとなんの映画かわかんないし、ただ、原題の「Trouble with the curve」(カーブが打てない)だと一瞬でネタバレになっちゃうというこちらももっと折衷案...。まあ、劇中でほぼ目が見えてないイーストウッドが合流で本線の車が見えてなくて衝突する「あ、トラブルウィズカーブだ...。」というシーンがあって知ってたら笑います。
あと、中々股を開かないエイミー・アダムスにどぎまぎしました。
ひろくん

ひろくん