人生の特等席の作品情報・感想・評価

「人生の特等席」に投稿された感想・評価

 イーストウッドが俳優として久々に復帰した。「憎まれ口を叩く、いけ好かないじじい」の役はもはや鉄板であり、安定した演技を見せてくれる。口下手だから娘に思いを伝えられなくて、時折見せる悲しそうな表情はとても繊細だ。
 そのイーストウッドの娘役がエイミー・アダムスと来れば文句なし。男勝りのキャリアウーマンだが、内面では父親の愛を欲している。楽しそうなときもどこか物憂げなところが役に深みを与えている。
 その他、ジャスティン・ティンバーレイクはスカウトに転向した元投手を演じている。(少々さわやかすぎるが)非常に好感が持てて、彼とアダムスの会話のシーンは見事にかみ合っている。ジョン・グッドマンに至っては言わずもがな。脇役なのに、ストーリーの雰囲気を最終的に形作るのは彼と言っても過言ではない。
 しかしこんなに良い役者がそろっているにも関わらず、この映画は限りなく微妙だ。おそらく脚本が根本的に良くないのだろう。何しろ、盛り込まれているエピソードが「父親がスカウトをクビになりそう」「父と娘のすれ違い」「娘の昇進」「娘の恋愛」・・・etc。どれに主軸を置いているのか全く分からない。しかもそれぞれの話が唐突に登場するものだから、ツッコミどころ満載だ。
 肝心の「秘められた過去」が明らかになるときはある意味テンションが上がる。なんとハリー・キャラハンが登場するのだ。いや、ガスの昔の姿を再現しているのだがそれが「ダーティハリー」のイーストウッドそっくり。正直、このシーン以外頭に残っていないのだが。
 敵役の作り込みの甘さも致命的だろう。この映画は「マネーボール」とは正反対の主張をしている。つまり選手はパソコンなんかではなく、スカウトの目で見つけ出すものだと。だが「マネーボール」では頭の固い老スカウトにも一理ある、と描かれていたのに対し、この映画での”パソコン野郎”は典型的な嫌な奴でしかない。ただただ、むかつくのだ。まあ最後の安っぽいエンディング(ここですべての問題が一気に解決する)のおかげで、「ざまあみろ!!」という気分にはなれるが。
 良いシーンもたくさんあるのに、脚本の酷さが足を引っ張っている。監督はイーストウッドの弟子だから、彼の魅力をどう生かせばいいのかはよく分かっていただろう。だがストーリーがこれじゃあ、キャラクターが良くても映画はダメ。
 とはいえ、「人生の特等席」を嫌いになるのは難しい。クオリティは「三等席」だが、それはそれで楽しいのだ。
(12年12月20日 映画館 2.5点)
TRB

TRBの感想・評価

3.9
いくつになっても男の生き様を見せてくれるクリントイーストウッド。

イーストウッド演じるは旧タイプの野球スカウト、老いてなお男の魅力は衰えを知らず深みを増していく。

野球を通して家族との信頼を構築していくなんともハートウォーミングな作品。

『捨てる勇気』いい言葉ですね。
Javier

Javierの感想・評価

3.8
超レジェンド級の野球スカウトマンの自分と娘のストーリーはなかなかよかった!

個人的には『マネーボール』などの昨今のスポーツ科学的数値やAIに対して、人間の経験や、生き様を武器に対峙する内容が良かった。

役者陣も豪華で終始飽きることはなかった。しいて言うなら、ラブストーリーは余計と感じた。

メジャー好きには堪らない作品かな。
ストーリー自体は分かりやすく、大体予想のつく感じ。クリントイーストウッドの凄さを再確認。またグラントリノを見たくなった。
特典映像にあったけど、助監督から監督へ。というのも良かった。ロバート・ローレンツの今後の作品を楽しみにしようと思う。
感覚とデータ論、職人と現代社会、みたいな対比。
人間一人じゃ生きられない、最後は家族だよね。ってゆうイーストウッド先生の有難いお説教。

分かり易すぎる展開に、映画というよりも、まるで24時間テレビ内のドラマ。
樹文緒

樹文緒の感想・評価

3.0
今まで尽くしてきた唯一無二だと思っていた会社が自分の中でゴミクズのような存在になってしまったときの娘の気持ち、よくわかります。
「Trouble with the Curve」
イーストウッドの偏屈クソジジィっぷりが良い。
あいも

あいもの感想・評価

3.0
うっかり吹替版で観てしまったけどこれはこれで🙆
イーストウッドお父さんの不器用さがもどかしい…!
エイミー・アダムスの自然な美しさが好き。キャッチャーマスク姿が意外と似合ってたなぁ。
ジャスティン・ティンバーレイク出てるの知らなくてびっくり。相変わらず綺麗な頭の形。
tomo

tomoの感想・評価

4.0
面白かった〜流石イーストウッド
頑固ジジイがよく似合う

田舎町の雰囲気も好きだ

ジャスティン ティンバーレイクは前も人生の〜系で野球の映画出てたね
最後ガスにも謝って欲しかったよ〜
gantz

gantzの感想・評価

3.6
頑固親父には頑固娘。その絆を描いた物語です。

内容は「グラン・トリノ」のイーストウッドが「マネーボール」のセイバーメトリクスに対抗する感じで、とにかく自分を曲げない!
ピッチャーとバッターの1対1の勝負がある野球だからこそ、スカウトの技術が大事なんだと思いました。
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