クリント・イーストウッドが老スカウトマンを演じる作品だが、特に驚きの展開はなくすべてが予想できる範囲に収まっている。
だがこれが悪いというわけではなく、イーストウッドだからこそアナログVSデジタルという構図がピタリとはまる。
一応娘との和解という部分もあるが、そこにはほとんど触れてない。
むしろスカウトいう共通の仕事を通して、分かり合うのが親子という教訓である。
車だったり服装なりのこだわりがいかにもな不良老人であるイーストウッド。
「グラン・トリノ」で自身の集大成は見せただけに、今後は監督業やこういう肩の力が抜けた役柄に絞るのだろう。
もうオスカーを狙うような作品に出る必要もないのだから。