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華麗なるギャツビーのaのネタバレレビュー・内容・結末

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

第一次世界大戦後のアメリカ。ニックはウォール街の売れない証券マン。そんな彼の隣の城に毎週末、大勢のセレブを呼んでパーティーを開催する正体不明のギャッツビーが住んでいた。ある日ギャッツビーからニックへパーティーの招待状が届く。そこで初めて彼と会い、友達になったニックは彼の正体と夢を徐々に知ることになり、ニックのいとこである既婚者デイジーとお茶する機会を作って欲しいと頼まれる。果たしてギャッツビーがパーティーを開く目的、デイジーとの関係性とは…。
一言で言えば男女関係のもつれから生まれる物語。トビーマグワイア演じる親友ニックの回想によって話が展開される。スパイダーマンのピーターパーカー役もそうだったが、性格が良くて優しそうなニック役がぴったりな彼。ギャッツビーが彼を信頼して自分のことを話してもいいかもと思う気持ちがわかる。彼が持っているゆっくりとした時間が流れる雰囲気が素敵だった。レオ様は、生まれは裕福じゃないけど大人になるにつれて富を持つパーティーピーポー役が多いし、ぴったりだな。
話の中身に戻って、ギャッツビーが言う「過去は変えられる」。幼少期に貧しい生活から自分のことを神の子と信じることによって、裕福な生活へとアップデートしてきたギャッツビー。過去を変えてきたと思っていたが、愛するデイジーの心は変えられなかった。彼だけが「過去を変えられる」と思っている。それは違うのだ。みんな悲しく、辛い過去を受け入れて乗り越えて幸せを手にしているのだ。どん底があるから最高の幸せが待っているのだ。ギャッツビーはそれを知らずに若くして亡くなったが、長く生きていればきっと苦しむことになる。誰かがそれを気づかせてあげなければならないと思った。
彼は最後まで信じて、一途にデイジーのことを愛して待っていた姿がとても切なかった。
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