このレビューはネタバレを含みます
デイジー美人すぎ。ほくろが妖艶すぎる。ニックの「ギャツビー以外にはうんざりだ」という気持ちが少し不思議だった（ギャツビーのデイジーへの執拗な愛のほうがうんざりだと感じる人は多いと思うし、実際彼の愛とそこからくる行動は偏執的としか言いようがない。なのにニックは"everyone is disgusting except Gatsby"なのがずっと不思議だった）が、最後までニックの独白を聞けば分かる。愛と、それを遂げようとする過程と、その結果への対応、その全てがギャツビーは真摯で徹底していた。それに比べてトムやデイジーは不誠実で、ギャツビー・マートンを悼もうともしない。それがニックにとってdisgustingだったんだな。
ますます、村上春樹訳の『グレート・ギャツビー』、そしてフィッツジェラルドの『The Great Gatsby』を読みたくなった。
ギャツビーが振り返り、後ろで花火が舞い上がるシーン、一生忘れない。
