中山弦

華麗なるギャツビーの中山弦のレビュー・感想・評価

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)
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2021
『グレートギャツビー』フィツジェラルド は兼ねてよりいろんな人に「読め」と言われていて、ようやっと読んだのが先月。
小説では描写が優美でまるで文字が踊ってるみたいだなぁと感じた。
トムの邸宅に初めて入ったときの風になびく白いドレスの表現が素敵すぎて、そこから食い齧るように読んだ。
今では付箋が沢山貼ってある。

この映画の描写は優美というよりは豪華絢爛、刺激的な印象だった。
世界観はわかりやすく、見やすかったけど、フィツジェラルドの小説にあった派手な世界と繊細な表現の共存という印象はなかった。

お話としても原作からの変更があったけれど、原作の方がギャツビー単体というより登場人物全体としての悲哀が感じられると思う。
中山弦

中山弦