あい

華麗なるギャツビーのあいのレビュー・感想・評価

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)
3.9
映画館ぶりに観た。

バズ・ラーマン監督の時代設定めちゃくちゃな選曲やセンスは好き嫌い分かれるかもだけど私は好き。
全く忠実に再現しないバズ・ラーマン節。
画面が豪華で、どのシーンを切り取っても絵画のような映画ってだけで、どんなにつまらなくても評価しちゃう。

誰が正しくて何が正解とかそういうことじゃなくて、(不倫含め)愛に一生懸命な人間たちの映画だと思ってる。
ギャツビー→デイジーの矢印なんて、まさに恋に恋してる感じで可愛い。
好き同士だとケンカしないと思うタイプだろうな 人生が愛にまみれた感覚は分かる気がしないけど、ステキだなと思う

劇中で4〜5回ほどかかる主題歌「Young and Beautiful」が、歌詞含めロマンチックですっごく好き。是非聴いてみてほしい。2013年で1番聴いたと思う。
『あなたは太陽だから、一緒にいるとダイヤモンドのように輝けるの』って映画の雰囲気と合っててグッと来る。
この歌詞、ギャツビーはデイジーにこう想っててほしいという重い愛だと思ってる。


誰も、ギャツビーが溺愛したデイジーさえ気付かなかったギャツビーの美点を、唯一の友人であるニックだけが見えていて、別れの前にそれをギャツビーに伝えていたのが救い。

1番好きなシーンはギャツビーが本当の生い立ちをニックに朝まで語るところ。
ギャツビーの希望を見出す力を眩しく思いつつ、希望と願望を同視してるギャツビーを傷付けたくなくて何も言えず、悲しそうに微笑みながらずっとギャツビーの話を聞くニックの顔の優しいこと…。
私たちは映画でずっと、このニックの目を通してキラキラしたギャツビーを見ていたんだなと思いました。

ちなみにオリラジのパーフェクトヒューマンのPVはほぼこの映画のパロディなので、映画観た後にみると面白いよ。
あい

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