「グレートギャッツビー」は特に思い入れのある作品なので、かなり期待して見に行きました。僕らくらいの世代だとロバート・レッドフォード版が有名だがそれから40年近く経っての再映画化である。
主演は言わずと知れたディカプリオ様。それより気になっていたキャラウェイ役にはスパイダーマンのトビー・マグワイア(この人、スパイダーマン後の作品では演技派としてよい仕事をしてます)。キャスティングには満足。
ただパーティーシーンにかかる現代のクラブミュージックはどうだろう? 1920年代のニューヨークにジェイ・Zやらビヨンセの音楽ではかなりの違和感が。監督が「ロミオとジュリエット」のバズ・ラーマンではしょうがないか。絵もポップすぎるかな。蜷川実花みたいな。ただやり過ぎの感があるほど豪華絢爛ですけどね。
また原作の曖昧な部分に説明をつけたような脚本はいただけない。有名な色とりどりのシャツを見て泣くシーンなど、涙の理由は勝手に解釈すべきではない。
それでも中盤以降のディカプリオの演技はすばらしく、21世紀に新しいギャッツビーを見せてくれたことはうれしい。