スピーディーで且つ時折思わず目を瞑りたくなるような痛々しくも激しいアクション、それと同等なほどの素早い且つ大胆なカメラワークとカット割り、閉鎖的な空気を漂わせる映像作りと音楽導入のタイミングの完璧さが見事に符合した傑作。
監督のギャレスがカメラやカメラレンズの知識がほとんどない中撮影が進められたが、彼が撮りたい映像をカメラマンに提示したらそれに合ったレンズを相手も提示してくれたというエピソードがとても微笑ましい。本作が高いクオリティによって完成されたのも、このようにスタッフ間の協力もあったからなのかもしれない。