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ザ・レイドのとぽとぽのレビュー・感想・評価

ザ・レイド(2011年製作の映画)
4.0
殺る方がノリノリなら殺られる方もノリノリ♪久々に見直したけどやっぱり一切の出し惜しみなく始まって直ぐシンプルかつ胸熱設定が展開され、セリフよりアクションがストーリーテリングとして機能するという例を見せてくれる。こうしたアイデアと手に汗握るスリルを具現化できるのは紛れもなく出演者たちの嘘偽りのない本物のアクションの賜物で、非ハリウッドがハリウッドに先んじて独自に生きる術を教えてくれる真の画期的さ。到底真似しようと思って出来るものじゃないけど、だからこその完全勝利。編集もアクションを最大限活かすようにテンポ良すぎで時間を無駄にしない緊張感。アクション映画ってまだこんな超絶怒濤なことが出来るのか、と。人間ってこういうことできるんだという衝撃に生唾ごっくん、固唾を飲むってこういうこと言うんだろうな。ゾクゾクしてヒヤヒヤバクバクしてダークでスピーディーでありながら時にユーモアを入れる余裕もあって素直に格好良いの真骨頂。アクションって信頼関係と甘え・妥協のないプロ意識の織り成す共犯関係・共同作業だ。思いっきりの良さと緻密・綿密さ、最高のスリルと興奮を与えてくれるエンタメ度にスゲーと見入り息を飲む。設定とか随所にハリウッドとか今までの映画で見てきたようなものもあるけど、それをこういう形でアウトプットできるのが凄い。そしてこういう、決まった一つの建物内でずっと展開される物語って客を飽きさせることなくずっと楽しませるのは多分至難の業だけど、出てくる場所が限られているからこそ成功したら面白いよね。容赦のない殺傷度の高さも一周回って気持ちいい。ラストカットからのタイトルの出方気持ちよすぎ。これはこの二人、この後ハリウッド含め引っ張りだこになるわけだ(ex.『スター・ウォーズ7 フォースの覚醒』)。

TOMATOMETER86% AUDIENCE87
No frills and all thrills, The Raid: Redemption is an inventive action film expertly paced and edited for maximum entertainment.
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