よるこ

東京家族のよるこのネタバレレビュー・内容・結末

東京家族(2012年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

福岡の離島から田舎の両親が突然出てきた。亡くなった友人の家を訪ねる目的もあるという。
東京で暮らす開業医の長男夫婦と孫たち、ヘアーサロンを営む長女夫婦、舞台美術の仕事をする三男。それぞれ喜びながらも忙しく滞在期間の読めない両親にやがて手を焼き始める。
横浜の高級ホテルをプレゼントされても所在なく、戻ってきた両親は祭りの準備で忙しい長女夫婦に追い出され、友人の家や三男の家に泊まろうとするが…。

三男の狭いアパートで感じのいい彼女を紹介された母は翌朝、上機嫌で戻ってくるが、そこで母が倒れ帰らぬ人になってしまう。
島までみんなで来て、葬儀の後も残ってくれた三男と彼女。
以前は酒飲みでみんなから煙たがられていた父は彼女の優しさに深く感謝し、形見分けをする。

家族はつらいよ、の後に見るとデリカシーのない父と違ってそんなに嫌なお父さんじゃないし、居酒屋の女将さんに煙たがられてて少しかわいそう。
あまり山田洋次感はない。

有名な小津安二郎の名作・東京物語のリメイクで、断片的にしか見たことなかったので、原節子の有名なシーンのシチュエーションはこんなシーンだったのかと得心。
横浜のホテルは近いからいいけど、熱海はかなり遠いし戻るの大変そう。どんな話なのか気になってきた。
最近見たドラマ「離婚なふたり」や家族はつらいよでも出てきて、その昔岩井俊二のエッセイでも出てきたし、見るべき一本なのだろうなと思いつつ…そろそろ見る時期なのかも。
よるこ

よるこ