Hina

マリー・アントワネットに別れをつげてのHinaのレビュー・感想・評価

4.0
侍女目線で物語が描かれてるからバスティーユ襲撃から革命までの宮廷内の緊迫感とか人々の不安がよりリアルに感じられて、100分ずっと息を凝らすような時間が続いた。
特に贅沢もしておらず宮廷の中で自分の役割をこなしながら普通に生活しているだけのような人が多数だけど、その人達目線でフランス革命をみるとすごく残酷なものだった....実際のフランス革命もこんな感じだったのかなと思うとまた辛い。

本作品の中でのマリーアントワネットも多くの映画で描かれてるように、"普通"の女性像が強調されていた。史実とは違うかもしれないけど、誰かを心から愛する気持ちとか大切な人を守ろうとする気持ちが丁寧に描かれていた。
マリーアントワネット関連の作品を見ると毎回彼女はどこで道を間違えたのかと思って辛くなる。

ラストのあいまいな終わり方も余韻が残って良かった。
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