ひげしゃちょー

LOOPER/ルーパーのひげしゃちょーのレビュー・感想・評価

LOOPER/ルーパー(2012年製作の映画)
4.4
未来から送られてきた奴を殺す(それが未来の自分であろうかにも関わらず)殺し屋という設定も既に興味深かったんだけど、それをどういう展開にするのかっていうのがこの手の物語のキモだと思うんだけど非常に秀逸でよかった。 SF映画的には確かにもっと見せ場があってもいいと思うしTKの能力の描写とか残念な部分はあるんだけどジョーとサラのシドの関係がとても微笑ましくて心をわしずかみにされた。 エミリー・ブラント演じるサラの色気がとても良くて「ちょっと体が火照ってきちゃった」って感じでジョーと体を合わせるあたりは凄くよかった。 個人的にいいなと思ったのは現在のセスの身体が破壊されていく描写を未来のセスの指や鼻や足が無くなっていくところ。 でも、最大の見せ場はラスト。シドを自分に重ね合わせて悪に心を染めるないように自分の命を断つところ。あれはずるい。超泣けた。 あの展開は予想してなかった。 タイムパラドックスを考えたところで答えは出ないけどそういうのを考えるのも楽しみのひとつ。 シドはサラの愛情でレインメーカーにならないでくれるよう祈ってる。