ブタブタ

リング0 バースデイのブタブタのレビュー・感想・評価

リング0 バースデイ(2000年製作の映画)
3.5
Jホラーの二大巨頭と言えば、言わずと知れた『リング』と『呪怨』
両者ともにガンダムの様に延々と続編・新作が作られる終わらないコンテンツとなりましたが『呪怨』の方はNetflixで『呪怨:呪いの家』という連続ドラマで予算も規制も度外視のシリーズ最高傑作(断言)と言える作品が出来てしまったのに比べて『リング』の方はこの前の『貞子』もてんでお話しにならなかったし、ちょっと寂しい限りです。
鈴木光司の小説『リング』は当時、最先端機器であった「VHSビデオ」を媒介として未知の殺人ウィルスが拡散、増殖、変異していくマイケル・クライトンの『アンドロメダ病原体』の様なテクノスリラーとしての内容も併せ持つ作品だつたのですが、映画ではその辺の科学的アプローチを一切「なし」にして貞子の「呪い」をクローズアップする事により大傑作、ホラー映画の金字塔となった訳で、その後の方向性が決定づけられてしまい、映画は前記したテクノスリラーやSF的な世界観の広がりがなくなってしまったのが残念です。
『リング0』ですが要は貞子で『キャリー』をやってしまうという企画自体は有リだと思います。
当時新人の仲間由紀恵さんは見事に美しくも不気味で哀しい貞子を演じきったと思います。
原作の『リング』はこの後『らせん』『ループ』と更に仮想世界や変異ウィルスと『マトリックス』と『アンドロメダ病原体』を合わせたみたいな、よりSF的展開を見せて行くので映画の方も原作準拠の「両性具有体で絶世の美少女で超能力者」の貞子を主役にしたパラレルワールドのお話しを作ればいいのにな~と思います。
松岡茉優・染谷将太等豪華キャストでXメン擬きの映画(タイトル忘れ)何か作るなら『リング』という強力なブランドを使って異能バトル・超能力大戦映画を作った方がいいと思います。
新たなる貞子はクソみたいな映画(失礼)ばっかり当たって作品に恵まれない浜辺美波さんがいいと思います。
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