モフモフモサモサ

舟を編むのモフモフモサモサのレビュー・感想・評価

舟を編む(2013年製作の映画)
3.7
ハシゴの二本目(前に52ヘルツのクジラ)

原作既読(随分前)
劇場公開時もテレビ放映時も逃して今頃初鑑賞です。

日本語が美しい…特にタイトル。

良かったー。
原作のイメージのまんま(だと思う)。
昨今、メディアでの原作物の取り扱い方が注目されてますが、本作は原作に対して誠実に作られてると感じました。

雑なあらすじは、ダムを作るのと同じくらい長い年月を必要とする辞書編集の、それに携わる人達のお話。
もうそれはライフワーク。

映画とは関係ありませんが、公開11年経って、今は手元のスマホで何でも検索できる時代と恐らくは少しずつ乖離していくその業態の今を知りたいです。

そして話の本筋ではありませんが、自分は本作を純粋なラブストーリーと受け取っていて、ラスト海の耀映をバックに、結婚して10年以上たっても変わらない互いを思いやる馬締さんとかぐやさんの関係の可笑しみと謙虚さが尊いと思うのです。