舟を編むの作品情報・感想・評価

舟を編む2013年製作の映画)

上映日:2013年04月13日

製作国:

上映時間:133分

3.8

「舟を編む」に投稿された感想・評価

けいこ

けいこの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

穏やかで優しいお話
役者さんが、役が、みんな穏やかな空気感ですごく安心して穏やかな気持ちで見られて、幸せな気持ちになれた。
こういう時間の流れ方、なんかいいなって思った( ^∀^)

1つのことに没頭して、15年近くかけて一つのことをこだわって成し遂げる。こんな仕事、かっこいい!!
そして辞書を作る仕事って、本当に大変なんやなって思ったけど、それと同時に言葉って面白いし、久しぶりに辞書を手にとりたくなった。言葉って面白い!右の表現を議論し合うところ好き。
まじめさんのまじめさが本当に素敵。いつでも真正面から向かって行って、真剣で。個性的やけどすごく素敵な人柄。何より、最後に発表会?で先生の写真の前でたたずむ姿に涙。まじめさんの努力とか辞書部?に来るまでのこと、来てからのことを思うと何だかすごく報われた。
辞書部?の人たちの人柄もみんな好き!

宮崎あおいが可愛すぎる。あんな美女とひとつ屋根の下とか恋せんわけがない笑

まじめさん夫婦の、お互いに自分の好きな仕事に没頭してるけど、いつでもお互いを思い合ってていたわり合ってる感じが素敵!

この映画に出てくる夫婦、それぞれの空気感に個性があって、どの夫婦の形も素敵やった💕
NAOKI

NAOKIの感想・評価

3.7
いかにもプロセス男のあなたが好きそうな映画ね…彼女はそう言って笑った。

なんだよ?プロセス男って?

あら…あなたは何事にも「過程」プロセスにしか興味のないプロセス男じゃないの?
この「舟を編む」みたいな辞書を作るプロセスを丁寧に描いた映画…大好きでしょ?

そりゃ好きだけどそれが悪い?

あのね…大切なのは結果なの…プロセスプロセスって結果出せないやつが良く言うのよね…

なんだよ…この映画は気が遠くなるような辞書を作るプロセスを経て立派な辞書が出来上がる映画じゃないか!

確かにあなたは途中のプロセス…松田龍平が成長するプロセス…あおいちゃんとの恋のプロセスはビックリするくらい正確に覚えていたけど、この映画の結末覚えてた?

ギクッ

その口で「ギクッ」って言うのやめてくれる?イライラするから…
あなたってそういうとこあるわよ…他の映画でも途中のどうでもいいような些末なプロセスは良く覚えてるくせに結末忘れてるって…

だって辞書の内容があんな風に選ばれていく過程や紙にまでこだわるプロセス最高じゃん!

でもね…出来上がったものが全てなのよ!結果よ結果!
あなた…この映画のレビュー書くんでしょ?あなたがどんなに悩もうと考えようとそのプロセスはどうでもいいの…読んだ人が面白い!って思うかどうか…それだけでしょ?

ギクッ

だから、それやめて

分かったよ…おれがプロセスにしか興味がないって認める。
だからこの「舟を編む」のレビューはこのプロセスを使わせてもらうよ…😁💦
mommy

mommyの感想・評価

4.0
出版社の物語。
夫婦の物語。

あたたかい、すてきな作品。

恋文が本当に良かった。
Chinami

Chinamiの感想・評価

-
心地よくて、やっぱり日本の映画はいいなあと思わせてくれた。洋画がお菓子だとすれば邦画はご飯。なに言うとるんや
このデジタルの時代に、紙に書かれた語を一つ一つアナログにチェックしていく作業に10数年費やす辞書編纂。それを前時代的と思うのは無粋。でも、途中、ちょっとそう思っちゃったのは秘密。プロジェクトにせよ、キャリアにせよ、「積み重ね」ということについて足を止めて考えたくなった一本。
仕事への情熱を淡々と燃やす
今まで触れることのなかった辞書編纂の仕事を過不足なく描いている
何度も見たくなる作品
おもろかっっったああああ!!!!!!!!!オダギリジョーの役めっちゃいい!!馬締がマジメすぎるからもう逆にオダギリジョーめっっちゃイイ!!(2回目)ストーリーもよかったし展開もよかったー〜いい映画やった☺️
ひな

ひなの感想・評価

4.3
以前テレビで辞書編纂の番組を見たことがある この映画が公開された以降に放送されていたから、この映画の効果があったのだと思う
もっと言葉を知りたいと思った 言葉を説明するにはそれよりたくさんの言葉を知っている必要がある
辞書を一から作ることは、日本人が誇るべき日本一地道で素敵な仕事だと思いました
恋の美しさや人の寿命の儚さも改めて感じ取ることができた
サン

サンの感想・評価

3.2
言葉にはいくつもの意味があり、奥深い。展開もとてもよくて面白かった。

このレビューはネタバレを含みます

演技派ぞろいの豪華キャスト!

松田龍平は、朴訥で感情も言葉も多くは語らないんだけど、何かを伝えようとしていること、誠実な気持ちだけはひしひしと伝わってきて、たくさんの人たちを動かしていく。

「人に何かを伝えるのが苦手」といっても、口からこぼれる言葉たちは、とても思いやりがあり、丁寧な美しいものばかりだった。

彼の誠実さは充分みんなに伝わっているから、真夏にアルバイトを集めてラストスパートに入っていたにも関わらず、一段階前の工程を最初からやり直し! となっても、みんなついてきてくれたのだろう。

言葉を操ることは、言い方は悪いが、「他者からの自分への印象」を操ることでもある。

オダジョーはそんなにキャラが立ってなかったし、そこまで辞書編纂に必要な人物・・・ とは、客観的には思い難かったなぁ。言葉もそんなに知らないようだったし。あんまりオダジョーの演技を上手いと思っていないせいもあるのかも・・・ (いつも似たような、投げやりなチャラい役を与えられて、いつも似たような投げやりな演じ方で演じる感じ。与えられる役の問題かもしれないけど、幅が狭い気がしている)

邦画を久しぶりに観たんだけど (「洋画しか観ない!」などという意味不明なこだわりはない)、「字幕じゃない」ことの落とし穴として「声を聴き逃したらオワリ」ということを痛感しました。

加藤剛さんは俳優歴が長いからか分らんが、発生が非常に美しくて、静かな落ち着いたシーンで淡々と喋っていても、よく声が通って聞き取ることができた。

最近、読了した本の書き抜き (「良い表現だな」とか「これは重要」と思った箇所を付箋で貼っておき、ノートに書き写していく) を、音声入力を使ってデジタルでも保存しているのですが、いかんせん、自分の滑舌が良くなかったり、発声が悪かったり。識別が上手くいっていないこともちょいちょいあり。

やはりこういった方の鍛錬は、素人とは全く違うんでしょうね。

今まで辞書についてあまり考えてこなかったけれど、そんなに年月かけて、校正に校正を重ねて出版されているなんて思いもよらなかった。

「辞書」って、なんか聖書みたいに (私は別にクリスチャンではないが) 絶対的存在で、神が創った創世物か、ひとりでにできあがった完璧な存在か、(そんなものがあるわけはないんだけと) そのぐらい「辞書を作っている中の人」のことまでは考えたこともなかったし、あぁ、こんなにもアナログで土を掘るような (いい意味で) 泥くさい背景で作られているんだ、ということに妙に感動を覚えた。

「辞書に間違いが載っていたらどうする?」

そんなこと、考えたこともなかった。

三省堂の大辞林は、出版するのに 30 年・・・。そんなに時間がかかるなんて。

そう言えば、高校? の頃、広辞苑の第六版が出るというので、欲しいなー欲しいなー、でも高いなー、と思っていたが、なんと父親の勤めていた会社で、何かを記念して社員に配布されることとなり、図らずも私の家にやってきた。

あの時は嬉しくて、「全部読むぞー!」なんて張り切ったけど、多分「愛別離苦」くらいのところで終ってる(笑)

いつのまにか実家は遠く離れ (親が故郷に戻ったため)、あの広辞苑もどこへ行ったのか。使われることはあるんだろうか。

つい最近、『新編英和活用大辞典』というものを購入したのだが、これは初版に 50 年かかってるとかなんとか・・・。
なんとも気の遠くなる話である。

以前、伊豆? の「ジュエルピア」という所で、中国の親子三代による象牙の彫刻 (70 年くらいかかっているらしい) に脱帽したが、まさに似たような執念。

余談だがこのジュエルピア、台湾の国立故宮博物院にあるような、象牙を掘った球体のレースのような彫刻レベルのものがゴロゴロしている。日本人が掘った象牙作品もあり、それはそれで素晴らしいが、中国の作品はまたそれとは異なるすばらしさがある。ぜひ行ってみて欲しい。

あまりの長い歳月に、そりゃー人も死ぬだろう (同書にはやはり同じように完成を待たずして亡くなった方のお話が記載されていた)。

しかし、この作品の先生にとっては「生きている間に辞書が完成する」ことよりも「自分の意思を継いでくれる人間が現れた」ということの方が、よっぽど幸せで、その気持ちはよくわかる。

非常に美しくまとめられている、完成度の高い作品だと思う。原作もぜひ読んでみたい。

また「大渡海」のエピソードもよかったし、そこからの『舟を編む』。素晴らしいセンスですね。

だいぶ話は飛ぶが、以前にシュウウエムラの展覧会 (susabi) に行った時、

「1 年を見る人は花を育てよ。10 年を見る人は木を育てよ。100 年を見る人は人を育てよ」

という植村巨匠の言葉に感銘を受けたのだが (その場で覚えて、今も苦もなく言えるくらい心に残った)、まさに「50 年を見る人は辞書を育てよ」みたいな気がしてしまったけど。

本当はもっともっと、人よりももっと長く残っていくのが言葉であり、辞書であるんだ。1,000 年を見る人が、辞書を育てるのかもしれない。

私たちの国、日本は、幸い、言葉を奪われるような事態には見舞われず、この独特な美しい言葉を守る幸運に恵まれた。

これは、小国日本にとって、本当に奇跡のようなことだと思う。

そんな貴重な言葉を遣って、人を口汚く罵るのはやめよう。美しい言葉だけを話すように努めよう。

私たちは「年」という単位で人生を生きる以上、言葉で繋がるしかないのだから。

言葉が伝わることによって幸福が生まれる。争いも起こる。

伝わらないことによって、知らないからこそ幸せでいられる。すれ違いが起きる。

もっと「言葉」ということについて、教育の時間を割いた方がいいのかも知れない。

翻訳を生業とする身として、今一度 (何度も思い知ってるんだけど・・・ 泣)、日本語の大切さを思い知り、学びたいと思っているところです。

こうなりゃ広辞苑 七版と大辞林 四版買うかー。
広辞苑はまだ新しいから中古でもそんなに安くないのと、大辞林はいつ出るか決まってないみたいなので、時期はズレるから金銭的には問題ないとして、あとは部屋のスペースの問題が・・・

「辞書を読むぞー!」とかいって挫折してるものが何冊かあるけど、当然、読むのに 30 年も 50 年もかかる訳はないから、作った人達のことを考えて、勤勉に、諦めず貫徹したいと思います!
来年中の抱負!

あかーん最近どんどん長くなってる!

でも、非常にいい作品でした!
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