舟を編むの作品情報・感想・評価・動画配信

舟を編む2013年製作の映画)

上映日:2013年04月13日

製作国:

上映時間:133分

ジャンル:

3.8

あらすじ

「舟を編む」に投稿された感想・評価

辞書の編纂という非常に地味な題材の作品。 しかしその題材に応えるように、丁寧に丹念に描いたことで、非常に素晴らしい傑作が誕生した。

辞書が出来上がるまでには10年以上の歳月を要する。
10年もすれば言葉の意味合いも変化し、社会への浸透度も変わり、また新しい言葉も生まれる。
それらを取り入れ、また他の辞書の引用は許されない。
もちろんミスも許されない。
ミスはその辞書への信頼を失墜させる。
信用されない辞書に価値はない。
他の書物に比べ、辞書のミスは致命傷とも言える。

辞書に載せる言葉の数は24万語。
だがそれでもそれは絞られたもの。
70万以上の言葉を一つ一つ、「広辞苑」などの辞書に載っているかチェックし、絞り込んでいく。
他の辞書にある言葉を載せないわけにはいかないし、また他の辞書にはない言葉も載せて独自性を出す。
そのうえでそれぞれの言葉を「語釈」、つまり意味を明らかにする作業をしていく。
これは外注によるものもあるが、その後は5回も校正。
紙の質にもこだわり、気の遠くなる作業と歳月の末、やっと完成する。
何気なく使っている辞書だが、このような地道な作業の末の物なのだ。
これはもう「作業」というより「偉業」と言えるだろう。
本作はその辞書というものの「凄さ」とともに、改めて言葉の大切さも教えてくれる。

物語は、定年で退職する荒木(小林薫)の後任として馬締(松田龍平)が選ばれるところから始まる。
監修者の松本(加藤剛)、先輩の西岡(オダギリジョー)とともにその作業に没頭しながらも、下宿先の大家の孫・香具矢(宮崎あおい)に恋をする馬締。
恋文を毛筆で書いてしまうところが笑える。 「こんなの読めない」と香具矢は責めるが、この時の宮崎あおいの表情が凄い。
「私、何でこんなこと言ってるんだろう。私ってすごく嫌な女!」
そんな心の声が聞こえてくるような表情だった。
さすがと唸らされる名演。

物語の後半は12年後、出版が見えて来たところでもさらなる苦難とドラマが待ち受ける。
詳しくは述べないが、これが泣ける。
また感心したのは12年の歳月がしっかりと表現されている点。
特に加藤剛、小林薫の描き方が見事。
独特の変化球で攻める演出で、ハマればストライク、外れれば暴投にイライラという感があったが、今回は変化球は控え目。
この作業への敬意までも感じるほどに丁寧に、まさに編むように描いた。
大海原を想起させ、この作業の壮大さを象徴するさざ波の音は、さり気なくも効果的。
また「笑いあり涙あり」という持ち味も健在。
爆笑・号泣ではないのだが、どちらもジワジワと沁みてきて、気が付くと涙を流しながらも頬は緩んでいるのである。

キャストも全員見事。
松田龍平は意表を突くマジメキャラ。
不器用だが真剣で誠実。
そんな人間の味が滲み出ていた。
善し悪しは別にして、その人間性を滲ませるのが巧い役者だ。
日曜ドラマで「低視聴率男」のレッテルを貼られたオダギリジョーは起死回生、名誉挽回の好演。
飄々としながらも頼りになるサラリーマン像を見事に演じている。

地味な題材で派手さのない作品ではあるが、好演出・好演技に彩られた見事な作品。
「笑える、泣ける」という宣伝文句に偽りなし。
辞書に対する敬意だけでなく、映画に対する良心も感じられた傑作である。

ストーリー 5
演出 5
音楽 3
印象 4
独創性 5
関心度 4
総合 4.3
honesty

honestyの感想・評価

4.2
昔テレビで放送されていた時、途中までしか観れてなかったけど、やけに記憶に残ってた映画。
見始めるまで気付かなかったけど、また出会えて嬉しい。

邦画特有の雰囲気がすごく良かったし、
俳優さんの演技も素敵でした。
「残っていって欲しい映画」
オンジ

オンジの感想・評価

3.8
『右という言葉を説明できるかい?』

🤔🤔「左の逆!」しか出てこなかった😅

辞書作るのってこんな大変なの?絶対無理!発狂する!!って思いながら観てました。

俳優さんが皆さんいい味出してて、、、
特にオダギリジョーの演技が良かったよ!
yuma

yumaの感想・評価

-
「辞書は言葉という大海原を航海するための舟である」の言葉通りね〜原作読む前のジャブ打ちよかったです。
若いオダギリと松田龍平、たまらん〜
maki

makiの感想・評価

3.3
辞書がどう作られているのか、という話。
まじめくんのキャラも良い。
Googleで無料で何でもすぐに検索できる時代、辞書が作られるまでに10年以上も要して人の手でひとつひとつ作られている。

根気がいるし、モチベーションを保つのも大変そう。そして採算とれるの?という現実もある。
その間に担当者が異動したり退職もする。
今は何でもすぐに、簡単に情報が手に入る。すぐに結果を求めたがる時代となってきた。
そんな中で、真逆の仕事があるんだという驚きとともに、じっくり腰を据えて取り組む事が困難になってきているとも感じる。
chansan

chansanの感想・評価

4.5
劇中の挿入歌が素敵で好き

この映画がキッカケで、
辞書に対する考えやその背景に
想いを巡らせるようになったなぁ

あおいちゃんは言わずともなが可愛い

時間問わず観たくなる映画🎞

このレビューはネタバレを含みます

辞書を作るのにこれだけの月日を要しているのか…と思った。辞書って素晴らしいなぁと思いました。今度じっくり辞書引きたい!
あと、夫婦像が理想過ぎました!
マビ

マビの感想・評価

4.5
原作で思い描いていたのと近いイメージの映像で、でもbgmやキャラクターなど映像で補完+αされて映画も好きになった
新人が手紙見つけちゃう所は使ってほしかったけど。
ありがとう

一個前に見た映画と近いものがあった
tamano

tamanoの感想・評価

4.6
職場で小学生の頃の先生に「自分に合う辞書を探すには右を引いてみろ」って教わったと言う話をしてた流れで後輩に勧めてもらって見たけど、なるほど、邦画らしい良い映画だった。

時間の緩急がすごい。

好きな松田龍平が凄くキャラが立っていて、オダギリジョー演じる西島とのやり取りが本当に良かった。最近の邦画の演技は、どうしても漫画や掛け合い漫才みたいなテイストになりがちだけど、僕はこのくらいが好きだなぁ。

後、久しぶりに八千草薫を見られたのも、ちょっと嬉しかったな。
macha

machaの感想・評価

4.4
紙の辞書の良さが知れた。
スマホですぐ調べるより、1回紙の辞書で調べてみようと思った。
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