ホン・サンス映画のチョン・ユミはやっぱりかわいい。
ホン・サンスの映画は、自分の中で、どこが素晴らしいと具体的に言語化することが難しいのだけど、とにかく、その台詞や音楽、撮影含めて、好きだと思い知らされる力がある。この映画もまた、そうだった。
映画の内容、というかその台詞の内容については、今の自分の恋愛観とも重なる部分が多くあり、今この映画を見たのは偶然じゃないのではないか、なんて思ったりもした。
主人公の男はその2度目の不倫行為の後、自分の恋愛観をあらわにする。それに対して相手の女は、最初は軽くあしらおうとするが、男の必死な態度に観念し、こちらも自分の恋愛観を話し始める。
「今この瞬間に感謝すればいいのよ。姿が見えて抱き合うこともできる」という女の言葉を、これから僕は何度も思い出すことになるだろうという予感がある。
恋愛は一期一会、そう考えればとても楽なんじゃないか。