みか

レ・ミゼラブルのみかのレビュー・感想・評価

レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)
3.8
全編通して画が美しい。
構図とか色味とか、よく吟味したんだろうなってカットがいっぱいあった。きったねえ街並のセットも説得力があって、美術的によく作り込まれた映画だなって思った。

ヒュージャックマンのお芝居が良かったです。ボロクソの罪人が博愛の紳士になるまで、その場面での生き様がよく見れたと思う。人相の移り変わりが見事だったのはメイクのテクニックが一役買ってるかも?
お歌も上手です。ラッセルクロウの歌はイマイチだったかも。
民、虐げられまくっててツライ内容だが女優の透明感に救われた感じがする
全体的に、役者さんの圧を感じた。

個人的にミュージカル映画が苦手で、歌いながらセリフ回す感じとかが全く好きじゃなく、やや退屈なところもあったが、歌は良かった。曲名わからんけど、革命の直前にみんなで歌い始めたやつとか。

話は長いが大別していくつかの章として構成されており、それぞれの部分で起承転結はついてるから見やすかった。
結局革命は完遂しないままだが映画はなんか気持ちよく終了。
泣くほどは感動しなかったし、正直そんなに大傑作だとは思わないけど
ラスト、ジャン=バルジャンが天に召されていくシーンで、彼の人生に想いを馳せてグッと来る瞬間がありました。長い話だけにいろんなエピソードが蓄積されます。
観てよかったと思う。
みか

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