このレビューはネタバレを含みます
自分は好きな部類の映画でした。
ただ海洋、深海、巨大物、集合体、ビックリ恐怖症な自分にはホラー映画並の恐怖だった。
映像美が逆に苦でしかなかった。
要所要所の違和感や都合良い展開が、ラストの語りにより、覆される訳でもないがどっちとも取れるようなオチになっていて面白かった。
考えたら行き過ぎた映像美というのはメタ的な表現(仕掛け)だなぁと。あれがリアルで起きたといわれても信じられないし、嘘だと思ってしまうのもわかる。あの島も残った動物の顔ぶれも最後までまぐれで助かったのも。
それらが最後でがらりと見方を変えられる。
未視聴者と視聴者。
1回目と2回目。
で見方や印象が変わる映画。
映像美は個人的に苦でしかなかったが、ストーリーは良きでした。
やっぱり肝心な所は神のみぞ知るって感じで濁されてるが、起こる事全てに意味があるとは限らないというセリフの通り、証明しようがないと言われたら納得せざるを得ず、しかも最後の語りによってそもそも全部嘘なのかもしれない、という可能性を提示されてしまった訳だから、むしろ考えるのは野暮なのかもしれないなぁと 。
人生は割り切れるような綺麗さはないのかもしれないな。