菩薩

ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日の菩薩のレビュー・感想・評価

4.6
一つ船の上で、少年と虎が育んだ奇跡の友情ストーリー、なんて思ってたら大いに間違いで、ここまで終始メッタメタで塗り固められれてしまうと、途中から思考を放棄したくもなるものだが、それでもなんとなく言わんとしてる事はキャッチできたつもりで、ほんと人間がいくら万物の霊長を気取ったところでねぇ…ってなもんで、まぁそれが合ってるか間違えてるかは別として、単純にこうまで人間の視覚に訴え、染み入り、解きほぐして行く力を持つ作品と言うのもなかなか稀有な気がして、確かにこりゃ最高画質で大画面で見たらおそらくそう、酔って吐くなぁ…なんて事を考えながら観てたけど、すごい作品だと思う。トビウオが飛んでくるとこなんて家で観てても擬似3D、人類の進歩は素晴らしい、やはり人類は万物の霊長なので…いやいや神を前に、宇宙を前にしたらちっぽけなもんですよね。人は一人じゃ生きていけんし、現世を生き抜く事はそれだけで奇跡みたいなものなのだ。面白かったです。
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