ねぎおSTOPWAR

ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日のねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

4.3
アンリーやるじゃん!
こんな話だったんだ!

虎はもとより、ひたすらCGの使い方に感動です。
口の中の宇宙はフリだったんだね!
まるで猪子さんのチームラボの仕事のような映像世界です。幻想的な画にトビウオ‼️
撮影賞と視覚効果賞は必然かな!

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アカデミー受賞作品を観よう123(2012年第85回監督賞/撮影賞/視覚効果賞/作曲賞)
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・・そして作品賞「アルゴ」ってねえ。この年は本命がいない混戦でした。タラさん「ジャンゴ」、「レミゼ」、ダニエル・デイ=ルイス主演スピルバーグ監督「リンカーン」、後に評価が上がる「007スカイフォール」、ハネケ「愛・アムール」と、どれも評価の高い作品ばかり。
やっぱり《今》観ると違って見えるのは仕方がない。
むしろこんな中で4つ獲得した「ライフオブパイ」って偉い!わたしも今まで観たアンリー作品で一番良かったと思います。

まず面白いのは原作なんでしょうね。読んでないけど。
<以下ちょっとあやふやな中で書きます>
第一にキリスト教とイスラム教とヒンズー教とユダヤ教まで信仰するという点。わたしは八百万の神が、生まれた時から当たり前だったというか、そこに排他的な考え方がないのですーっと受け止められるが世界一般の人にはすごく特異で面白い存在だったと推測します。
そして箱舟の話。
結局これは動物との漂流ストーリーなのか、人間の置き換え、象徴としての話だったのか・・。そのあたりのファンタジー感は「パンズ・ラビリンス」他いくつかの映画と同様とてもムードと独特な人生観に裏打ちされていて好感!!
「生きることは手放すこと」
そしてどこまでが脚色なのかはわかりませんけどね、脚本も素晴らしいですね。

あと監督なんですが、これ、紆余曲折を経てアンリーに決まったそうですね。最初はシャマランだったというね、・・観たかったかも。